2020年04月30日

第1波、第2波、そして・・・

国立感染症研究所にて、日本国内1−2月の第1波と3月以降の第2波において、ウイルスのゲノム配列が異なるとの結論が出た(第1波のウイルスは消失済)。ということで、第1波と第2波に関わる出来事を確定感染者グラフに落とし込んでみることにした。
が、ちょっとごちゃごちゃしてしまった。

全国感染確定者グラフ4月末まで.png


言いたいのは、ウイルスの蔓延と抑制においては、原因と結果の因果関係が割とはっきりしているんじゃないかということ。

第2波が第1波に比較して拡大した要因は、
・ゲノム配列が異なるウイルスが多数の帰国者に持ち込まれ始め、全国に拡がっていたタイミングに
・一斉休校解除(これは気分を緩ませるメッセージ)と
・三連休(春の行楽に多数の人出)のタイミング
が重なったこと。

その教訓から、
・海外からの流入制限は継続する
・緊急事態宣言は解除しない
・GWの人出をあらゆる手段で抑制する
をやり、現行の行動変容および制限を継続していれば、5月中にも第1波後半くらいの日々確定感染者数に戻せると思う。

その後は、またクラスターつぶしと国民の行動変容継続に対策を戻す。

今後の課題は、夏にかけて社会機能の回復をどの分野から順々に実施していくか。
そしておそらくは海外入出を緩和しているであろう秋〜冬にかけて、変異しゲノム配列が異なるウイルスがまた日本国内に入ってきたときの第3波に対し、どれくらい準備と覚悟が出来るか。

一般医院での検査、治療を可能とし(検査キット・治療薬の整備)、軽症者用収容施設も完備し、防護具を十全に整え、できればまずは医療従事者向けワクチンが適用されていることが必要。


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2020年04月28日

全国および東京都における実際の感染率(および実際の感染者数)の私的推定

全国および東京都における実際の感染率(および実際の感染者数)の私的推定 2020/4/28時点

○結論:シミュレーション結果 ⇒ シミュレーション過程は下掲。

東京都の推定感染率 0.2〜0.33% の間(推定総感染者数 18000名〜31000名の間)※確認感染者数の4〜8倍

全国の推定感染率 0.05〜0.1% の間(推定総感染者数 64000名〜110000名の間)※確認感染者数の5〜9倍

<前提>

・SARS-COV-2の致死率(感染者中の死亡率)は 0.66% で一定とする。※医学誌ランセットで3/30に発表された推定値を使う。

・SARS-COV-2による日本の実際の死者数推定範囲は 確認された死者数の1.2〜2.0倍 の間とする。

<全国の感染者数予測 4/28時点>※全国人口はざっくり1億2千万人で計算

・確認されている感染者数 13,232名

・確認されている死者数    351名

◎実際の死者数:確認された死者数 1.2 : 1 の場合

 ・死者数 421名

 ・推定感染者数 421 ☓ 100/0.66 = 63818 つまり 約64000名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 64000/120000000 ⇒ 0.05%

◎実際の死者数:確認された死者数 1.5 : 1 の場合

 ・死者数 526名

 ・推定感染者数 526 ☓ 100/0.66 = 79773 つまり 約80000名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 80000/120000000 ⇒ 0.07%

◎実際の死者数:確認された死者数 1.8 : 1 の場合

 ・死者数 632名

 ・推定感染者数 632 ☓ 100/0.66 = 95727 つまり 約96000名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 96000/120000000 ⇒ 0.08%

◎実際の死者数:確認された死者数 2 : 1 の場合

 ・死者数 702名

 ・推定感染者数 702 ☓ 100/0.66 = 106364 つまり 約106400名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 106400/120000000 ⇒ 0.09%

以上の結果より、全国感染率は  0.05〜0.1% の間と予測(実数は64000名〜110000名の間)

<東京都の感染者数予測 4/28時点>※東京都人口はざっくり930万人で計算

・確認されている感染者数 3908名

・確認されている死者数   100名

◎実際の死者数:確認された死者数 1.2 : 1 の場合

 ・死者数 120名

 ・推定感染者数 120 ☓ 100/0.66 = 18182 つまり 約18200名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 18200/9300000 ⇒ 0.2%

◎実際の死者数:確認された死者数 1.5 : 1 の場合

 ・死者数 150名

 ・推定感染者数 150 ☓ 100/0.66 = 22727 つまり 約23000名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 23000/9300000 ⇒ 0.24%

◎実際の死者数:確認された死者数 1.8 : 1 の場合

 ・死者数 180名

 ・推定感染者数 180 ☓ 100/0.66 = 27272 つまり 約27300名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 27300/9300000 ⇒ 0.3%

◎実際の死者数:確認された死者数 2 : 1 の場合

 ・死者数 200名

 ・推定感染者数 200 ☓ 100/0.66 = 30303 つまり 約30300名

 ・全国感染率(抗体検査で出る数字)= 30300/9300000 ⇒ 0.33%

以上の結果より、東京都感染率は  0.2〜0.33% の間と予測(実数は18000名〜31000名の間)

posted by kuwata at 13:04 | Comment(0) | トラブル対応 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月23日

新型コロナの謎を解く鍵

山中伸弥先生が新型コロナに関するサイトを開設した。
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html

山中先生のサイトを閲覧していて、常々不思議に思ってきたことの2つの謎を解く共通鍵が見えたような気がした。2つの謎とは
・なぜ欧米に比べ日本など東アジアの国々の感染速度が低いのか
・なぜ日本国内で散発的なクラスター発生が起きているのに、日々の満員電車やパチンコ屋でクラスター感染が発生しないのか
これらの謎を解く共通鍵が、山中先生のサイト中の以下の参照論文
「Asadi et al, Aerosol emission and superemission during human speech Increase with voice loudness. Sci Rep , 9: 2348, 2019
(内容)
エアロゾルは咳やくしゃみだけでなく、会話でも放出される、さらに声が大きいほどエアロゾルは多くなる
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30787335/
にあるような気がした。
すなわち(無論思いつき仮説としてだけど)新型コロナの感染経路の最も頻度が高いのが「エアロゾル感染」であり、それは、口から飛ばされる唾などからのエアロゾル中に長時間(3時間とも言われる)ウィルスが生存し、密閉された空間では、それが他の人の口に入ってしまい感染するものではないかということ(口ー口感染が頻度として高いのではないか)。
前者の謎(欧米と日本等の比較)では、手洗い等の文化要因ももちろん大きいとは思うが、さらに「パーティ文化」が根付いているか否かにあるんじゃなかろうか。密閉された空間で口を開けている頻度が高いもの同士が大声で長時間発声し合う。そんな空間を日々繰り広げている。あるいは「激しい議論の文化」が根付いているか否かもあるかも。当初中国での感染速度が早かったのは、パーティや議論の文化ではなく、日頃でっかい声で口角泡を飛ばしながらコミュニケーションを取り合うスタイルからかもしれない。いずれも日本や(中国以外の)東アジアの国々にはない文化ではないか。
そして後者の謎(ライブハウスや屋形船でクラスター感染が起きるのに、満員電車やパチンコ屋でなぜ発生しないか)も同じ鍵。つまり口を大きく開けて発声しあっているか否か。満員電車やパチンコ屋で口を開け続けているやつはあまりいない。
これが真だとすると、マスク着用は感染させない、感染しないの両面で効果あることになるかもしれない。口を塞いでいる点で。
posted by kuwata at 00:05 | Comment(0) | トラブル対応 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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